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「JPタワー大阪」竣工 「大阪」駅直結オフィス・ホテル・商業施設などを擁する複合ビル

2024.04.08 11:10

 日本郵便(東京都千代田区)、西日本旅客鉄道(大阪市北区、JR西日本)、大阪ターミナルビル(大阪市北区)、JTB(東京都品川区)および日本郵政不動産(東京都千代田区)は、旧大阪中央郵便局跡地を含む「大阪」駅西地区で開発を進めてきた「JPタワー大阪」を竣工させた。同施設内の商業施設「KITTE大阪」の開業は7月31日を予定している。

大阪中央郵便局跡にエリア最大級のビル
 「JPタワー大阪」は、JR「大阪」駅直結。敷地面積約1万2920㎡、延床面積約22万7000㎡、事務所貸室面積約6万8000㎡、商業施設貸室面積約1万6000㎡、地上39階地下3階塔屋2階建ての大型複合ビル。
 地下1階~地上6階に商業施設「KITTE大阪」、6階に劇場「SkyシアターMBS」、7階に「大阪ステーションホテル」のバンケットを設け、11~27階をオフィスフロア、29~38階をホテルの客室とする。
 オフィスフロアは西日本最大級の基準階貸室面積約4000㎡、標準天井高2800mmの整形・無柱空間で、テナントニーズに合わせたフレキシブルなオフィスレイアウトが可能。最小分割は約130㎡で、小規模オフィスのニーズにも対応する。貸室内の一部に給排水設備を設け、オフィス内にカフェなどを設けることも可能だ。
 ワーカー専用のオフィスサポート機能としては、9階にダイニング、屋上庭園、フィットネスやサウナを設置。また、17階には15室の共用会議室・18室のコワーキングスペースを設けた。さらに、8階には大阪の社交クラブをイメージしたラウンジを設置する。
 地下1階~地上6階は、商業施設「KITTE大阪」。飲食、物販、サービス店舗が107店舗出店する。「日本の『いいもの』や地域の食文化など、日本各地のさまざまなヒト、モノ、コトが集まり、日本の良さを発見・再認識できる場所を目指す」という。
 6階の「SkyシアターMBS」は、自由度の高い舞台機構と設備を備えた1289席の劇場。演劇、ミュージカル、音楽、演芸など国内外のエンターテインメントを届け、関西文化の育成や発信、賑わいの場を生む拠点を目指す。

デッキで回遊性も向上 駅前機能の充実も図る
 施設内には、4つの多目的広場やアトリウム、JR「大阪」駅西口直結の南北貫通通路を設ける。JR「大阪」駅から「サウスゲートビルディング」を経由して接続する歩行者デッキ、西梅田地下歩行者道路「ガーデンアベニュー」との接続など、梅田西側エリアへの立体的な歩行者ネットワークを形成する。
 災害対策としては、地震時の揺れを軽減する制振装置を各階に設置し、日本建築構造技術者協会の基準耐震グレードは「上級」を保有。非常時最大72時間の電力供給、中水利用によるトイレ機能の一定期間確保、機械室など重要諸室を2階以上に配置する浸水対策などを施している。
 開発各社は、「今後とも周辺施設との連携を図りながら、JR『大阪』駅周辺の発展と賑わいの創出、地域の価値向上に貢献していく」と抱負を述べている。

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