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相互住宅 フードロス削減BOX「fuubo」パートナーモデル活用で取り組む

2024.02.19 10:56

 不動産の売買や賃貸借、管理・仲介業などを展開する相互住宅(東京都品川区)は、パートナーモデルの活用を通じたフードロス削減BOX「fuubo(フーボ)」の設置を開始した。
 同社は持続可能な社会の実現に向けたESG推進にあたり、ZERO(東京都台東区)が運営するフードロス削減BOX「fuubo」の設置においてパートナーモデルを活用することを発表した。設置するfuuboは3分の1ルールなどの理由から、廃棄される商品を定価の3~9割引で販売する非対面・非接触で受け取り可能な無人販売機。食品が廃棄される機会を減らすと共に、CO2削減や世界の貧困などの社会課題解決に貢献する。また直近の機能拡充により、災害備蓄品として保管している食品や衛生用品などの提供も可能だ。緊急時のインフラとしての役割も担いつつある。先に挙げた3分の1ルールとは、製造から賞味・消費期限を3分割して残り3分の1の期限を切ると納品・販売を行わない商習慣のこと。衛生等の観点から重要ではあるが、廃棄商品の削減が課題として残っている。
 今回活用するパートナーモデルは、同社が保有・管理するオフィスビルの入居テナントを対象に、同社でfuuboの魅力を訴求して認知拡大を図ると共に、フードロス削減や緊急時のインフラ拡大へ繋がる機会を創出するスキームとなっている。不動産業界では初の取り組み(2024年2月不動産業界におけるパートナーモデルの活用事例として、ZERO調べ)となる。
今後は同社と同様にパートナーモデル活用を決定した第一ビルディング(東京都品川区)と一緒に、第一生命グループにおけるfuuboの設置取り組みを推進していく。3年後を目途に年間約300tのフードロス削減を目指す。また同時に同社保有・管理の不動産のスペース活用を通じてfuuboの設置拡大も継続し、今後も持続可能な開発目標(SDGs)に貢献する姿勢だ。

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