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「麻布台ヒルズ」開業

2023.11.27 12:08

 森ビル(東京都港区)は今月24日、港区麻布台で開発を進めた「麻布台ヒルズ」を開業した。
 「麻布台ヒルズ」は区域面積8・1ha、延床面積86万1700㎡、オフィス総賃室面積21万4500㎡の大規模再開発。1989年の街づくり協議会設立から35年もの時間をかけて、約300人の権利者とともに進めてきたプロジェクトとなる。
 コンセプトは「Green&Wellness」。高低差のある地形を生かし、低層部の屋上を含む敷地全体を緑化することで、6000㎡の中央広場、全体で2万4000㎡の緑地を整備した。
 同開発ではオフィス・商業・住宅・ホテル等の機能を集約。メインとなるガーデンプラザ、タワープラザには延べ150店舗の商業空間を創出している。飲食やライフスタイル、各種サービス機能がそろうほか、生鮮三品からグロッサリー、ワインリカー、スイーツといった食の専門店が立ち並ぶ「麻布台ヒルズマーケット」も見どころとなる。
 また2300㎡にも及ぶ「麻布台ヒルズギャラリー」、「森ビルアートミュージアム」といった文化・アート拠点、都心最大級の生徒数を誇るインターナショナルスクール「ブリティッシュ・スクール・イン東京」、慶應義塾大学の予防医療センターまで、暮らしを豊かにする機能を備えている。
 メインタワーである「森JPタワー」の中層階に位置するオフィスは、基準階面積4800㎡。ヒルズ最大級のフロアプレートを誇る国際水準のオフィスとなっている。同タワーの33~34階にはワーカーの交流の場として「ヒルズハウス」を整備したほか、「ガーデンプラザB」には日本初にして最大規模となるベンチャーキャピタルの拠点「Tokyo Venture Capital Hub」を開設。独立系ベンチャーキャピタルとコーポレートベンチャーキャピタル約70社が集結し、スタートアップのリスクマネーを供給する拠点として機能する。
 開業当日はテープカットが行われ、代表取締役社長の辻慎吾氏らが参加した。今後は、来年1月下旬に「麻布台ヒルズマーケット」を開業、2月に「森ビル デジタルアートミュージアム」、ラグジュアリーホテル「ジャヌ東京」を開業予定となっている。
 なお、オフィス区画は現時点で約5割が成約。情報通信、金融、法律・会計・コンサルが主要業種であり、テナント全体の約6割を占めている。同社では年度内に100%を目指していくとしている。

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