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八重洲一丁目北地区の大規模再開発本格始動 日本橋川交流拠点・歩行者ネットワーク・広場など整備

2023.09.25 11:10

 東京建物(東京都中央区)が権利者や地域住民と推進している「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」が、東京都知事に権利変換計画の認可を受けた。本体工事着工は2024年度を予定している。
 計画地は、中央区八重洲、大手町と兜町をつなぐ永代通りの中心に位置する。
 同計画は、敷地面積約9260㎡、延床面積約18万6500㎡で南街区と北街区の2街区で構成される。多様かつ国際的な高度金融人材の活動支援の場として、商談やビジネス交流、アフターコンベンションなど、様々なビジネスシーンで利用・滞在できる施設を整備する。周辺地区で整備が予定されている都市型複合MICE拠点との連携を通じ、日本橋川沿いエリアの国際金融・MICE機能の強化に貢献する。
 南街区は、敷地面積約7560㎡、延床面積約18万5500㎡。竣工は2028年度を予定している。
 北街区は、敷地面積約1700㎡、延床面積約1000㎡。竣工は2031年度を予定している。
 環境負荷低減の取組では、発電時の排熱を利用するコージェネレーションシステム(CGS)の導入等を行う。また、非常用発電施設等の整備により業務継続機能を強化。
 防災対応力強化としては、災害発生時の帰宅困難者受入スペース及び防災備蓄倉庫を設置する。
 その他、「東京」駅、地下鉄「大手町」駅と地下鉄「日本橋」駅を接続する地下通路の一部区間、「東京」駅および地下鉄「日本橋」駅から日本橋川沿いへと向かう地上、地下、デッキレベルの歩行者ネットワーク、日本橋川交流拠点の象徴となる重層的な広場空間、日本橋川沿いの水辺空間の入口となるゲート広場を整備する。

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