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「(仮称)博多駅前三丁目プロジェクト」始動 博多コネクティッド認定・既存建物の躯体を再利用し環境配慮

2023.08.07 11:26

 中央日本土地建物グループ(東京都千代田区)は、子会社の中央日本土地建物(東京都千代田区)が推進している「(仮称)博多駅前三丁目プロジェクト」の計画概要を発表した。1階ピロティ広場等周辺の緑や賑わいをつなげるとともに街の回遊性の向上にも寄与することで「博多コネクティッドボーナス」の認定を受けた。着工は9月、竣工は2025年6月を予定している。
 「博多コネクティッドボーナス」は、「つながり・広がり」が生まれる広場の創出など賑わいの拡大に寄与するビルへの建て替えを促進するため福岡市が創設した容積率の緩和などのインセンティブ制度。
 「(仮称)博多駅前三丁目プロジェクト」は、敷地面積約1388㎡、延床面積約1万3037㎡、鉄骨造、鉄筋コンクリート造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)地上13階地下2階建てのオフィスビル。
 同ビルは、従前の建物の地下~地上2階の躯体を再利用することで、解体時及び新築時のCO2排出削減を図る。また中3階に中間免震層を設け、既存躯体の再利用と災害対策の両立を可能にした。
 2階のラウンジやテラスは、無料Wi-Fiを備え、誰でも利用可能なワークプレイスとして計画。
 3~12階までの貸室は、全てのフロアで自由に換気ができ、オフィスワーカーの休憩場所やコミュニケーションの場としても活用可能な植栽付きのテラスを設ける。
 屋上には、太陽光発電設備を設置。さらに施設内は非化石証書を使用することで実質的に再生可能エネルギー由来となる電力を導入。また、庇の設置やアウトポール化により日射熱取得量を減らし、環境負荷を低減させるなど、環境に配慮した計画とする。内装面でも、フローリングやウッドデッキなどの木質系素材を採用している。

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