週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」竣工 エリア全体が”国際新都心・グローバルビジネスセンター”へと拡大進化

2023.07.24 10:41

 森ビル(東京都港区)などが開発してきた「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」が7月14日に竣工し、20日に竣工式を行った。開業は10月6日の予定。
 「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」は地下鉄「虎ノ門ヒルズ」駅直結。街区全体の開発は約2・2ha。今回竣工したのは事務所、店舗、ホテル、情報発信拠点、駐車場等を用途とする「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(地上49階地下4階)、店舗、駐車場等を用途とする「グラスロック」(地上4階地下3階)、事務所、住宅、店舗、駐車場等を用途とする「虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス」(地上12階地下1階)の3棟。合計延床面積約25万3540㎡、オフィス面積約10万7000㎡、店舗面積約1万1200㎡、店舗数約70店舗、ホテル客室数約200室の大規模開発が完了した。
 街区内では、「虎ノ門ヒルズ」駅との一体開発で駅前広場を創出。桜田通り上には「森タワー」と接続する歩行者デッキを整備し、交通結節機能の強化と回遊性向上、賑わいの創出を図る。
 「ステーションタワー」の45~49階は、約1万㎡の情報発信拠点「TOKYO NODE」。ホールやギャラリー、レストラン、スタジオ、ガーデン&プールなどを整備して新たな体験や価値を創出し、世界に向けて発信する場となる。
 地下2階~地上7階は約70店舗の商業空間。1階と11~14階は、客室数205室のプレミアムホテル「ホテル虎ノ門ヒルズ」。
 9階と10階および15~44階は総貸室面積約10万7000㎡のオフィスフロア。基準階面積約3400㎡の無柱空間で、自由なレイアウトが可能。
 今回の竣工で「虎ノ門ヒルズ」は、区域面積約7・5ha、延床面積約79万2000㎡、オフィス面積約30万5000㎡、住宅約730戸、商業施設約170店舗、2つのホテル(客室計約370室)、情報発信拠点やカンファレンス施設などが複合した「国際新都心・グローバルビジネスセンター」として完成を迎えた。
 森ビル代表取締役社長の辻慎吾氏は竣工式の挨拶で、「『ステーションタワー』の完成で、『虎ノ門ヒルズ』は多様な都市機能を備えた『国際新都心・グローバルビジネスセンター』に拡大・進化した。世界の人々を東京に惹きつける磁力となるよう全力で育み、東京の国際競争力の強化に貢献していく」と抱負を語った。

PAGE TOPへ