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渋谷エリアと青山エリアをつなぐ大規模複合ビル 名称は「渋谷AXSH(アクシュ)」に

2023.06.05 11:05

 渋谷二丁目17地区市街地再開発組合および参加組合員の東急(東京都渋谷区)は、渋谷駅東口エリアで計画する「渋谷二丁目17地区第一種市街地再開発事業」のビル名称を、「渋谷アクシュ(SHIBUYA AXSH)」に決定した。開業は2024年度上期を予定している。
 立地は、「渋谷」駅から青山方面へと続く「渋谷」駅東口エリア。高低差を解消する縦動線やデッキを整備し、オープンスペースと商業店舗を歩行者動線上に配置。東口エリアの新たな賑わいの拠点となることを目指す。
 同ビルは、敷地面積約3460㎡、延床面積約4万4500㎡、地上23階地下4階建てのオフィス、店舗等用途の複合ビル。環境配慮型ビルとして「ZEB Oriented」認証に加えて、オフィス部分でBELSの「ZEB Ready」認証を取得。今後、「CASBEE-WO認証制度」Sランクも取得予定。
 5~23階のオフィスフロアは、総賃貸面積2万4950㎡、基準階面積1325㎡のオフィスを提供。23階には一部テナントが利用可能な屋上スペースを併設しており、オフィスワーカーに開放的な空間を提供し、リフレッシュしたり、想像を広げたりする場として使用可能。また、3階のオフィスエントランスは植栽を配置して緑あふれる雰囲気を作り上げる。
 1~2階には飲食を中心とした店舗の入居を予定。3~4階は「ウェルネス」に着目し、ワーカーに対する心と体の健康を高められるサービスを提供。働く人と企業の健康をサポートする健康診断専門の「総合健診センターヘルチェック」がオープンし、化学・日用品メーカーであるサラヤ(大阪市東住吉区)が、ナチュラルレストランとフィットネスを連動させた店舗を関東で初出店する予定。
 1~2階をつなぐアトリウムには縦動線を整備し、周辺エリアへのフラットなアクセスを実現。アトリウムは広々とした吹き抜け空間を生かし、インテリアグリーンを手掛けるDAISHIZEN(東京都港区)と協働し、植栽を充実させて緑豊かな空間とする。2階天井に配置された「垂直庭園」は、フロアで分断されがちなビル空間を緑で繋ぐ大きな要素となっており、空間全体の緑視率向上にも繋がっている。
 ヒカリエ側広場と青山側広場では、段差を使ったベンチや階段で憩いのある空間を整備。また、季節感の感じられる植栽を豊かに配置することで潤いのある広場を実現する。

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