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スターツ九州/ほか 福岡高等技術専門校の跡地に複合ビル 賃貸マンションと商業施設のビルを開発へ

2023.05.29 10:44

 スターツ九州(福岡市中央区)を代表企業とし、九電工(福岡市南区)、青木茂建築工房(福岡市中央区)の計3社で構成されたコンソーシアムは、「福岡高等技術専門校跡地有効活用事業」の公募型プロポーザルで優先交渉権者に選定された。スターツグループにとって九州地方で初めてのPPP・PFI事業となる。新施設建設は2025年3月~2027年2月を予定している。
 同事業は、福岡高等技術専門校の跡地、約3300㎡の再開発。用地を最大限有効活用することを目的に、県が同事業敷地に対して定期借地権を設定し、民間事業者が福岡県から土地を借り受け、新たに賃貸マンション及び一般向け店舗を配置した複合施設を整備し、約70年間にわたって事業を運営する。建物完成後は、福岡県の福岡農林事務所や福岡市の新千早公民館等が新施設内に移転する。
 事業計画は、「福岡都市圏都市計画区域マスタープラン」内の「都市づくりの5つの基本理念」に基づき、共用部分の積極的な緑化などにより緑に包まれ、周辺環境と調和した施設デザインを提案。
 県の魅力をPRする方策として、農林事務所の内装材への県産材使用や各施設エントランスへの大川組子調デザインの採用、福岡県推奨緑化木の植樹を行う。また、県政策へ協力する方策として、LED照明や太陽光発電の導入などのSDGs達成に向けた積極的な取り組みや、災害時に利用可能な非常用発電機の設置、防災井戸やマンホールトイレの設置などを行う。
 スターツ九州では、「『総合生活文化企業』として多岐に渡る事業を展開してきた強みと、これまで取り組んできたプロジェクトで培った経験や知見を生かし、地域に根差した開発・整備・運営事業を行っていく」としている。

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