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JR東日本が私募リートを設立

2023.02.13 11:09

 東日本旅客鉄道(東京都渋谷区、JR東日本)は、JR東日本不動産投資顧問(東京都千代田区、JAM)を資産運用会社とする「JR東日本プライベートリート投資法人」を設立した。2023年3月の運用開始を目標に準備を進めていくとしている。
 JR東日本は不動産ファンド事業を生活サービス事業の成長エンジンと位置付け、2021年12月の「JR南新宿ビル」の流動化から「回転型ビジネス」を開始し、グループの成長戦略を構築してきた。2022年12月には「JR東日本プライベートリート投資法人」を設立し、2023年3月から運用を開始することで、今後も不動産の「回転型ビジネス」を継続的に実施し、不動産ファンド事業をさらに拡大するとともに、グループにおける変革のスピードアップを図る構え。
 JR東日本グループでは、私募ファンドも含めた不動産ファンド事業全体で当初の目標である運用資産規模1000億円を早期に達成したことから、引き続き事業拡大を加速し、今後は2025年度末までに運用資産規模3000億円を目指している。
 今後は私募リートに自社の開発・保有物件を売却し、早期に開発利益を確定するとともに、獲得資金を成長分野へ拡大再投資する「回転型ビジネス」を継続的に実施。これにより、グループの強みを生かした多様な魅力あるまちづくりを実現し、グループのさらなる成長を目指す。
 JR東日本プライベートリート投資法人は東京都千代田区丸の内に本社を置き、運用形態は非上場オープンエンド型。オフィス、商業施設、レジデンス、ホテル等を投資対象とする総合型私募リートで、組成時の資産規模は約250億円。

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