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西新宿で住宅3000戸超の複合開発 タワマン2棟を核に商業施設・オフィス・生活支援施設など整備

2023.02.06 11:08

 野村不動産(東京都新宿区)、住友商事(東京都千代田区)、東京建物(東京都中央区)、首都圏不燃建築公社(東京都港区)の4社と地権者が東京都新宿区西新宿三丁目西地区で推進している「西新宿三丁目西地区第一種市街地再開発事業」が、2月1日に市街地再開発組合を設立した。上記4社は参加組合員として事業に参画。2031年度の建物竣工を目指して本格的に開発をスタートさせる。
 同プロジェクトの開発街区はJR「新宿」駅と京王新線「初台」駅の間に位置する約4・6ha。一帯には、緑豊かな「新宿中央公園」、高層ビルが建ち並ぶ新宿西口エリア、「新国立劇場」等の文化施設、住居系の市街地などが広がる、多様性に富んだ区域における再開発事業だ。
 計画では、総戸数約3200戸の大規模共同住宅をはじめ、商業施設、オフィス、子育て施設などの生活支援施設、駐車場などを整備。「初台」駅方面と「新宿」駅方面をつなぐ歩行者デッキも新たに設置する。
 また、細い道路が多く老朽化した木造家屋の密集地の解消を目指し、一部の道路の拡幅や、災害時に帰宅困難者を受け入れる4500㎡の広場の整備など、地域の防災性も高める。周辺エリアの魅力向上を促進するとともに、質の高い住環境・みどり豊かな憩いの空間・多様な交流・賑わいの創出を目指す計画としている。
 新築される建物は北棟と南棟の2棟。北棟は建築面積9150㎡、高さ229m、南棟は同1万600㎡、高さ228m。2棟合計の延床面積は38万3600㎡を計画している。
 参加組合員4社は、「今後も、権利者の皆様とともに2031年度の建物竣工を目指し参加組合員として事業推進における協力・支援を行ってまいります」と抱負を述べている。

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