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「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」着工 都内最大・延床面積25万㎡超の街づくり型物流施設

2023.01.30 10:29

 日鉄興和不動産(東京都港区)と三井不動産(東京都中央区)は26日、「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」着工にあたり同地で起工式を行った。なお着工は2月1日を予定する。
 「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」は東京都板橋区舟渡4丁目、都営三田線「西台」駅から徒歩約10分に位置する。従業員の通勤利便性に優れており、周辺5km圏内には約106万人が居住している。物流施設の雇用確保においても有利な地域。また首都高速5号池袋線「中台」出入口まで約2・7kmと都心部への配送にも適している。
 施設は地上6階建てで、延床面積は約25万6100㎡。ワンフロア約1万1000坪の大空間を実現した都内最大級の物流施設となる。日本製鉄の工場跡地を21年6月末に日鉄興和不動産が取得。板橋区の地域の防災力向上に繋がるべく行政協議を重ねるなか、三井不動産が参画。各社の実績やノウハウを最大限に活用しながら、24年9月竣工に向けてプロジェクトを進める。
 施設は免震構造。72時間対応の非常用発電機等のBCP対策をはじめ、車番認証、入退館管理など、オフィスビルと同等のセキュリティ計画とする。業界トップレベルの施設スペックを整備する。
 テナントはヤマト運輸の入居が決定しており、災害時には支援物資の保管・配送拠点として活用。地域防災を通じた街づくりに貢献する姿勢だ。ちなみにヤマト運輸以外の入居区画については引き続きリーシングを行うとのこと。
 1階は冷凍冷蔵倉庫にも使用可能な床荷重2トン/㎡を採用。広大な敷地内にはドローン飛行用フィールドと、倉庫の一部スペースをドローン事業者等への賃貸用R&D区画として整備。将来的にはドローンの飛行ハードルが低い河川上空を活用した物流配送拠点としての活用も検討するとのこと。
 起工式には三井不動産(東京都中央区)と日鉄興和不動産に加えて、ヤマト運輸(東京都中央区)と板橋区の坂本健区長も参加。着工に伴い「災害時等における防災施設整備等に関する4者基本合意書」の締結も発表した。

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