週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

「西新宿ビジネスキューブ」竣工 大成有楽不動産の中規模オフィス第3弾は「行きたくなるオフィス」

2023.01.02 14:49

 大成有楽不動産(東京都中央区)が新宿区西新宿で開発を進めてきたオフィスビル「西新宿ビジネスキューブ」が、2022年11月30日に竣工した。
 同社の中規模オフィスビルブランド「ビジネスキューブ」の第三弾となる同ビルは、JR各線・東京メトロ丸ノ内線「新宿」駅、西武新宿線「西武新宿」駅、都営大江戸線「新宿西口」駅など4駅8路線を利用できる、交通利便性に優れた立地に所在。建物は敷地面積538㎡、延べ床面積2836㎡、鉄骨造、地上8階建てのオフィスビル。コロナ禍によってテレワークが浸透している中、「行きたくなるオフィス」を目指し、社員同士のコミュニケーションの活性化を図ることができる仕様を採用している。
 全6フロアの貸フロアのうち4フロア(4~7階)をテナントが自由にレイアウトできるオフィスフロアとし、残りの2フロア(2~3階)はセットアップオフィスとして2022年12月下旬に竣工した。4~7階フロアはすでに満室という。
 社員同士のコミュニケーションを活性化させる仕様としては、「オープンパントリー」や「ルーフガーデン」を採用した。コロナ禍によってテレワークが浸透している中で、同社ではオフィスに期待される役割を「社員のコミュニケーションの場」と位置づけ、コミュニケーションを活性化することでイノベーションを促すとともに、集中して働けるオフィス環境を提供することで、社員のモチベーションアップにも貢献する構え。
 全フロアに設置した「オープンパントリー」は、シンク、浄水器、IHコンロ対応電源付のカウンターを備えたオープンキッチンタイプのパントリー。執務エリアから見える場所に設置し、社員同士のコミュニケーションや、休憩などでの利用を狙った。
 屋上階(8階)に整備した「ルーフガーデン」には、各フロアからエレベーターで直接アクセス可能。緑に囲まれたなかにテーブルやベンチを設置し、ランチや休憩など、リフレッシュやコミュニティを育む場として利用できる。無料Wi-Fi完備しているため、打ち合わせスペースやワークスペースとしても利用できる。
 新型コロナウイルスをはじめとした感染症予防対策にも注力。センサーに手をかざすことで操作できるエレベーターをはじめ、トイレやキッチンにも手をかざすと水が出るタッチレス水栓を設置。専有部入口のドア等には抗菌仕様のレバーハンドルも採用。オフィスフロアには1時間に2回空気を入れ換える換気システムを、エレベーターにはウイルス・菌などを抑制する空気清浄機を設置するなど、ニューノーマルに対応させた。
 また、環境への取り組みとして「LED照明への照度センサー設置」、「全熱交換機へのCO2センサー設置」、「給湯配管の保温」などを実施し、省エネルギー・省コストを実現。大成有楽不動産のオフィスビル開発事業で初の「ZEB Ready」認証を取得した。

PAGE TOPへ