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総務省消防庁 階段が一つの建物の避難ガイドラインを策定

2022.12.26 11:27

 総務省消防庁が、「直通階段が一つの建築物向けの避難行動に関するガイドライン」を公開した。階段が一つしかないビルなどの防火および避難対策をまとめたもので、全文は同庁のホームページから閲覧できる。
 ガイドラインは、2021年12月17日に大阪市北区のビルで発生した火災を受けて、同庁と国土交通省が合同で設置した検討会の報告書をもとにまとめたもの。直通階段が一つしかない建物で、直通階段を使用して避難することが困難になった場合、退避区画を使用した退避・避難の仕方のほか、火災発生のリスク、被害軽減のための維持管理などについて示している。
 ガイドラインでは、大阪市北区のビル火災のように直通階段を使用できない場合について、バルコニーを使用した避難や直通階段から離れた位置にある居室等からの避難など、状況に応じた避難方法を図入りで解説。国交省が定めた「直通階段が一つの建築物等向けの火災安全改修ガイドライン」の防火避難対策を講じた建物での退避・避難行動についても示している。また、火災発生および被害軽減のための対策として、建物の関係者が日常的に実施すべき設備などの維持・管理についても具体的に記載している。

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