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大和ハウス工業 ホテル事業から撤退 子会社の大和リゾートをジャパンホテルリート系列へ

2022.12.12 10:56

 大和ハウス工業(大阪市北区)は8日、連結子会社の大和リゾート(東京都千代田区)を、ジャパン・ホテル・リート・アドバイザーズ(東京都渋谷区、JHRA)がアセットマネージャーを務める恵比寿リゾート(東京都港区)へ譲渡すると発表した。ホテル事業からの事実上の撤退で、大和ハウス工業保有のホテル「ロイトン札幌」も譲渡する。同日開催の取締役会で決議した。譲渡額は556億1700万円。
 大和リゾートは1973年設立。大和ハウス工業のホテル事業を2007年に継承し、全国で24カ所のホテルを運営している。ホテル業界の環境変化や施設の老朽化などに直面しているなか新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、経営環境は大きく悪化。回復傾向にあるものの予断を許さない状況となっていることなどから、大和ハウス工業では経営体質改善と成長シナリオの再構築に向け、様々な選択肢を検討。JHRAへの譲渡が大和リゾートの価値最大化などに資すると判断したとしている。
 大和ハウス工業は2022年5月13日に公表した「第7次中期経営計画(2022~2026年度)」で、「持続的成長モデルの構築」を実現するための重点テーマに「ポートフォリオの最適化による利益成長と資本効率向上の両立」を掲げ、事業の再建・再編を見極めるとしていた。
 大和リゾートは資本金1億円。有期契約社員を除く従業員数は1925人で、2022年3月期の売上げは188億2000万円。

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