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日本国内最大級の収納ビジネスイベント 11月8日・9日の2日間開催

2022.10.24 11:11

 日本国内最大級の収納ビジネスイベント「2022 トランクルーム BIZ フォーラム(SELF STORAGE FORUM JAPAN 2022)“Growing Together さらなる業界の成長へ”」が、11月8日・9日の2日間開催される。
 レンタル収納スペース推進協議会(東京都渋谷区、以下RSA)が主催する同イベントは、2015年から続く業界最大級のイベント。今年で8回目を数え、名称は新たに「トランクルーム BIZ フォーラム」へ変更。昨年はコロナ禍を踏まえZoomによるオンラインで開催したが、今年は2019年以来のリアル開催。日本やアジアの状況、イノベーション促進による新たなマーケティング手法、トランクルームにまつわる法規制、新たな生活様式におけるトランクルームの活用、全国のトランクルーム紹介など、様々なコンテンツを用意した。当日は多くの事業者やサプライヤーが情報収集、新規ビジネスの創出を目的に会場へ集うようだ。
 1日目は13時から開始。「物流不動産マーケットの現状と都市型物流施設」と題したシービーアールイー(東京都千代田区)のセミナーや、「ダイナミックプライシング」のアーメット・クユムジュ博士、「トランクルーム開設の法的な扱い」の建築再構企画(横浜市港北区)佐久間悠氏による、各セミナーが行われる。また2日目は10時から開始。お馴染みの「アジアのセルフストレージの現状」のセミナーや、映像による全国のトランクルーム紹介も行われる。参加費は2日間有効で、2万7500円(税込)。
 代表理事の吉田得生氏は、海外の不動産投資家による日本のレンタル収納スペース(収納ビジネス)への投資意欲の高さを力説する。「アメリカでは2兆6000億円規模。ヨーロッパで3兆億円規模。海外では既に魅力的な投資アセットとして市場が確立されています。日本でも2021年には780億円規模。施設数も約1万4000となり、10年連続で5%~8%の伸びを見せています。まだ国内の収納ビジネスに伸びしろのある点や現状の円安などを踏まえて、海外の投資家は良い投資アセットを熱心に探しています。加えて、共に協力するビジネスパートナーも探している点が特徴的です」(吉田氏)
 現状国内の投資アセットの1拠点における規模は、およそ2~5億円。海外の不動産投資家が求める規模は1棟で数十億円と、未だ開きはある。が、そのニーズに応えることの可能なアセットができれば、注目度は一層増すだろう。その様な投資家層からの需要やマーケット動向を同イベントでは網羅できる。吉田氏は「単なるストレージのイベントではなく、ストレージを介して、新たな気付きやビジネスチャンスにも繋がるイベントと思います。不動産オーナーやビルオーナー、またビル事業に携わる事業者にも最適です。今後当業界ではAIやIoT等をどう上手く取り入れるのか。既存のビジネスに組み入れてDX化へ繋げるのかが課題でしょう。その様な課題に応えることの可能な事業者やアイデアを持つ企業にも是非参加していただければ」と語った。

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