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恵比寿ガーデンプレイスタワー制震リニューアル工事完了 最新鋭の制震ビルにリニューアル

2022.10.03 11:10

 サッポロ不動産開発(東京都渋谷区)は、恵比寿ガーデンプレイスタワーの屋上に、鹿島建設(東京都港区)が開発したTMD型制震装置「D3SKY-L(ディースカイエル)」を設置する、制震リニューアル工事が完了した
 東日本大震災の地震動で行ったシミュレーションでは、建物全方向の揺れが半減されることが確認された。
 同ビルは、鉄骨造地上40階地下5階塔屋1階建て高さ166・6mの複合ビル。構造評定を受けて大臣認定を取得し、1994年に竣工した。同装置の設置により、長周期地震動を含む大地震から中小規模の地震まで、建物の揺れ幅や揺れを強く感じる時間が大幅に低減され、建物を利用する全ての人のより一層の安全・安心を実現する最新鋭の制震ビルにリニューアルした。
 同装置は、多段積層ゴム式の大地震対応の大型TMDで、専用開発の積層ゴムを用いた3段構成として装置高さを低く抑えた仕様になっている。また、錘重量450t(許容ストローク1・5m)のTMDを3基連結した構成とすることで大幅な省スペース化を実現し、従来ヘリポートとして利用されていた屋上の限られたスペースへの設置を可能とした。工事の影響は屋上と最上階の機械室エリアのみに限定された。

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