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「(仮称)元新道小学校跡地活用計画」着工 ホテルと歌舞練場で構成 大屋根のデザインなど継承

2022.08.29 11:22

 NTT都市開発(東京都千代田区)は、京都市東山区で推進している「(仮称)元新道小学校跡地活用計画」の新築工事に着手した。竣工は、歌舞練場棟が2025年1月、ホテル棟が2025年3月を予定している。
 同計画は、元新道小学校も跡地にホテルを新築、宮川町歌舞練場を建て替えるとともに、元小学校の面影を一部継承した地域施設を新築するもの。
 計画概要は、ホテル棟が敷地面積約4014㎡、延床面積約1万5702㎡、地上4階地下2階。歌舞練場棟が敷地面積約2257㎡、延床面積約5106㎡、地上3階地下2階を予定している。
 ホテルはスイートルームを含む92の客室のほか、レストラン、宴会場およびスパを完備し、シンガポールを拠点にラグジュアリーホテルを展開する「カペラホテルズ&リゾーツグループ」のフラグシップホテル「カペラ京都」として、世界最上級のホスピタリティを提供する。
 新歌舞練場は、既存の大屋根を支えていた小屋組みや瓦の一部を保存活用し、新しい屋根を構成する予定。大屋根のデザイン継承の他にも、旧歌舞練場で使用していた舞台上の唐破風を新歌舞練場に移設し歴史を継承するなど、保存活用できる象徴的な部材を取り入れることとしている。
 歌舞練場の敷地は12mの高さ制限があり、旧歌舞練場に存在していた18mの大屋根と同じ高さ・形状で新歌舞練場の大屋根を計画する特例許可を取得し、保存できる瓦や部材を活用しながら、大屋根デザインを継承する。また、大屋根以外にも地域の景観向上に資する計画とした。
 NTT都市開発は今回の計画を通して、歴史ある街の記憶を後世に伝えるとともに、新たな賑わいと地域活性化の拠点として、新道エリアと花街文化のさらなる発展をめざし、一体的な街づくりに取り組んでいくという。

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