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「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」スタート 赤坂御用地南に46階高層マンション

2022.08.01 11:44

 日鉄興和不動産(東京都港区)と野村不動産(東京都新宿区)が東京都港区赤坂七丁目で権利者と推進している「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」が、6月24日に東京都から市街地再開発組合の設立認可を受けた。先月22日に組合設立総会が開催され、両社は参加組合員として事業に参画する。
 同事業の計画地は、東京メトロ銀座線・半蔵門線及び都営大江戸線「青山一丁目」駅から徒歩6分、高橋是清翁記念公園に隣接する。地域全体の共通課題を解決するとともに、多様なライフスタイルに対応した居住機能、オフィス機能及び同プロジェクト周辺地区に不足している生活利便施設等の導入を図る。約1・2haの区域には地上46階地下1階の高層棟と、接続された中層棟を建設。高層棟には約640戸の住宅、中層棟にはオフィスや店舗が入る。2023年度に工事に着手し、竣工は2027年度を予定している。
 計画地内には、旧耐震基準で建設された3棟の区分所有マンションなどが存在し、老朽化が進んでいる。現行法規のもとでのマンション建替えでは居住者の生活再建が困難な状況で、独立家屋も土地の有効利用に課題がある。これらの課題を住民等が中心となり地域全体で解決を目指すとしている。
 計画地周辺は高低差があり、安全で快適な歩行者ネットワークの形成と、周辺地区へのアクセスのしやすさや地区内の回遊性を高めるため、歩道状空地と併せ、広場や建築物、周辺の道路をつなぐバリアフリーに配慮した歩行者通路の整備を図る。地区内の道路を拡幅整備するとともに防災機能の強化を図り、西側の青山エリアと東側の赤坂エリアを有機的に結ぶ計画。
 また、隣接する高橋是清翁記念公園の緑との連続性に配慮した緑地の整備を計画。赤坂御用地の緑から南側の市街地へと連続する緑のネットワークの形成を図る計画としている。

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