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旧横浜市庁舎跡地で大規模複合施設開発 三井不動産ら8社共同で推進

2022.07.18 10:53

 三井不動産(東京都中央区)を代表企業として、鹿島建設(東京都港区)、京浜急行電鉄(横浜市西区)、第一生命保険(東京都千代田区)、竹中工務店(大阪市中央区)、ディー・エヌ・エー(東京都渋谷区)、東急(東京都渋谷区)、星野リゾート(長野県北佐久郡)の8社により推進中の「横浜市旧市庁舎街区活用事業」が着工した。なお同プロジェクトは、2025年12月に竣工・供用開始、2026年春にグランドオープンを予定している。
 同プロジェクトは、JR根岸線「関内」駅前、横浜市営地下鉄ブルーライン「関内」駅前、横浜高速鉄道みなとみらい線「日本大通り」駅よりアクセス良好の立地に誕生する、総延床面積約12万8500㎡の大規模ミクストユースプロジェクト。横浜スタジアム・横浜公園方面とはデッキ(横浜市による整備事業、施設の供用開始に合わせて開通予定)でつながる。
 また、同プロジェクトでは、横浜発展の歴史を象徴する記憶と風景を継承すべく、当時の市政100周年記念事業の一環として日本建築界の巨匠・村野藤吾氏により設計された横1959年竣工の浜市旧市庁舎行政棟を継承・再生する。当時の大規模庁舎建築の外観的特徴を生かしつつ、ホテル及び商業施設へと生まれ変わる。
 横浜港や横浜公園、横浜スタジアムを望むタワー棟11階から33階のオフィスフロアは、関内エリア最大級のフロアプレートを有し、開放的なオフィス空間を実現。オフィス基準階は、1フロア2000㎡超、天井高2800mm、奥行き最大約18mの整形無柱空間を実現し、内階段の設置にも対応可能な効率的なオフィスレイアウトを実現。さらに、11階スカイロビーには、企業の枠を超えたオフィスワーカー同士の交流やイノベーション創出を誘発するラウンジを設置する計画。
 また日射を考慮した外装の開口設定、Low―E複層ガラスの全面的採用、熱回収システムの導入等による熱負荷の軽減に加え、個別空冷ヒートポンプ等高効率設備の導入により省エネルギーを実現する。
 タワー棟の6~8階には、横浜市最大級のビジネスイノベーションの場を設ける。企業が注目するアイデアをより具体化するためのコワーキングルーム、イベントスペース、ミーティングルーム、小規模オフィスを整備し、横浜における新産業創造を支援。
 タワー棟の一角には、3フロアで構成される約6800㎡のエデュテインメント施設を計画。遊びとテクノロジーの融合で、楽しみながら心と身体の成長をサポートする新しい体験型施設を創出。
 開発エリアの中心には約3000㎡を誇る、日本初の常設型ライブビューイングアリーナを計画。大迫力のスクリーンと高性能の音響設備を擁し、様々なスポーツのライブビューイングを楽しめるだけでなく、音楽や飲食等も一緒に楽しめる新たなエンターテインメント空間・体験を創出する。

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