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大和ハウス工業 富山市にフロア面積県内最大級の複合ビルを開発

2022.06.13 10:59

 大和ハウス工業(大阪市北区)は今月8日、富山県最大の基準階面積を誇る複合テナントビル「(仮称)Dタワー富山」を着工した。
 同ビルは、富山市が2019年7月に募集した「中規模ホール整備官民連携事業」の余剰地に建設される施設。「中規模ホール整備官民連携事業」では、民間企業が富山市体育館跡地で中規模ホールをPFI事業にて整備し、同社が余剰地を購入し民間付帯事業として同ビルを開発する。
 開発地は「富山駅路面電車南北接続事業」や路面電車の新駅開設などで賑わい創出が進む「富山」駅北側。
 建物は敷地面積4000㎡、建築面積2793㎡、延床面積1万6829㎡、鉄骨造・地上7階。2~7階をオフィス、1階を商業施設などとする予定。
 オフィススペースは、テナント企業の要望に合わせて最小約90㎡から最大約1800㎡までの区画に分割可能。建物全体で最大約50社が入居できる。2階には働き方に合わせた最適なオフィス環境を整備するため、休憩スペースや会議室、入居企業のワーカーが自由に作業や執務ができるタッチダウンオフィスを設ける。商業施設スペースには、飲食・物販など約5店舗が入居する予定。
 富山市では2001年から2020年まで新規のテナントビル供給がなく、築30年以上のビルが7割を占めており、設備の老朽化が進んでいる。同ビルの竣工は2024年3月12日を予定。総事業費は80億円を見込んでいる。

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