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ビットキー 東京建物・鹿島建設の築51年のビルをDX 複数フロアを利用でもシームレスに

2022.06.06 15:15

 ビットキー(東京都中央区)は、東京建物と鹿島建設が共同で所有する「六本木和幸ビル」にオープンしたワークプレイス「Kant」にて、ビルの入退室管理やシェアオフィスの運営・管理支援、会員間のコミュニケーション促進を目的に「workhub」をはじめとした同社製品が採用されたと発表した。
 同ビルは今春、新しい働き方に対応したオフィス形態を実現するため、ワーカーの多様なニーズを満たす複合型ビルに生まれ変わった。1階にはカフェ&ミュージックバーラウンジ、2~3階が有人運営のワークラウンジ、4~5階がシェアオフィス、7階がカスタムオフィスとなっている。
 従来フロアごとに異なる用途のオフィスが提供される場合、運営側はフロアやニーズごとに異なるサービス・スマートフォンアプリを提供することが一般的だった。この場合、システムが分断され、管理・運用上の負荷が高まる恐れがある。また同ビルのようにワーカーがフロアをまたいで各オフィスを利用できる場合には、利便性を損なう可能性もある。こうした課題へのソリューションとして、フロアごとに必要なサービスを1つのシステムで提供可能なworkhubが採用された。
 今回の取り組みの特長はシェアオフィス運営者と利用者の双方にとって働きやすいオフィスビルとするため、スマートロックをはじめとするハードウェア製品とシェアオフィス運営・管理を支援する業務システムや利用者向けスマートフォンアプリなどのソフトウェアの両面で一体的にビルDXを実現した点だ。これにより複数のWebシステムやスマートフォンアプリにログインしたり、情報をシステムごとに複数回入力したりするなどの手間をかけず、各フロアを円滑に運営・利用することができるようになる。

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