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ヒューリック初開発の物流施設が満床で稼働開始

2022.05.16 11:30

 ヒューリック(東京都中央区)が東京都江戸川区で開発していた物流施設の第1号物件、「ヒューリックロジスティクス葛西」が竣工した。センコー(大阪市北区)の「葛西第2PDセンター」として一棟利用が決定しており、満床での稼働を開始する。
 「ヒューリックロジスティクス葛西」は延床面積1万9923㎡、鉄骨造地上5階で、ヒューリックが所有する「ヒューリック葛西臨海ビル」の敷地内の未利用容積(約100%分)の増築計画として開発された。同ビルは大型バリューアッド案件として2018年に取得したもので、2019年に実施したリニューアルに加え、今回の「ヒューリックロジスティクス葛西」の完成によりさらなる価値向上を達成した。
 立地は首都高速道路「葛西」I・Cへ約0・7kmで、都心部をはじめとする消費地へ短時間での配送が可能。豊富な周辺人口、3駅2路線利用可能な交通利便性を有し、雇用面でも高い優位性を発揮する。また、周辺は江戸川区の地域防災拠点に指定された水害リスクの少ない土地であり、社会インフラである物流施設に最適な立地特性を有している。 BCP対策としては耐震性能に加え、72時間分の非常用発電設備や防災備蓄倉庫を設ける。また全館LED照明、太陽光発電設備(発電容量約550kW、年間発電量約56万kWh)を実装し、「CASBEE建築」のAランクを取得予定など環境面にも配慮した建物となっている。
 「ヒューリック葛西臨海ビル」内の共用施設(24時間開放のカフェテリア、商談・採用等に利用可能なラウンジ)を開放することで、快適な就業環境を提供すると共に、利便性を向上させている。
 ヒューリックでは首都圏の消費地近接エリアにおける物流施設の開発を加速しており、第2号物件以下3件の開発を計画している。
 第2号(千葉県野田市):延床面積約3万3700㎡、23年11月竣工予定。第3号(千葉県柏市):延床面積約2万600㎡、23年12月完成予定。第4号(神奈川県相模原市):延床面積約6万2450㎡、24年7月完成予定。

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