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「プロロジスパーク草加」竣工 日通、スズケン、ヤオコーが入居し満床スタート

2022.05.09 11:24

 プロロジス(東京都千代田区)は、埼玉県企業局が草加市に整備する食品産業団地「草加柿木フーズサイト」で、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク草加」の竣工式を行った。
 日本通運(東京都千代田区)、スズケン(名古屋市東区)、ヤオコー(埼玉県川越市)と賃貸契約を締結済みで、満床での稼働開始となる。また、有事の際の地域貢献を目的に、草加市と「災害時等における施設の提供協力に関する協定」を締結した。
 「草加柿木フーズサイト」は東京中心部まで約20km。東京外環自動車道「草加」ICから約7km、「外環三郷西」ICから約5km。
JR武蔵野線「越谷レイクタウン」駅からは徒歩約13分(1・1km)と徒歩でもアクセスできる。
 建物は、約7万㎡の敷地に、地上4階建て、延床面積約15万㎡のマルチテナント型物流施設。中央車路とダブルランプウェイにより、45ftコンテナトレーラーが各階へ直接アクセスできる。最大約1万坪のワンフロアオペレーションが可能で、柱スパンは11m×11mを採用した。
 1階は、「草加柿木フーズサイト」のコンセプトに合わせて食品関連企業の入居を想定。北側半分は、大規模な床かさ上げを可能な仕様とし、食品工場やプロセスセンターとしての利用も可能とした。1階は4面にバースを備えるほか、4tトラック用駐車スペースを整備し、食品流通に適した仕様。
 施設屋根面に2メガワットの太陽光発電設備を備えて自家消費を行うほか、余剰電力の自己託送も行う。高天井用人感センサー付きLED照明を採用し、入居企業の電気代削減にも寄与する。また、電気自動車用の急速充電設備を備えるほか、大型蓄電池の導入も計画。CASBEE(建築環境総合性能評価システム)Aランク、BELSを取得するとともに、ゼロエネルギービルディング(ZEB)とする予定。
 さらに、働きやすさに配慮し、カフェテリアや売店等を備えるほか、周辺地域からの車通勤も想定して、駐車場を400台以上確保。通勤利便性向上のため、最寄り駅を経由する専用バスの運行も予定している。

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