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「ESR横浜幸浦ディストリビューションセンター1」竣工 延床19万㎡超のマルチテナント型物流施設 東京湾岸に誕生

2022.02.14 10:49

 ESR(東京都港区)は神奈川県横浜市金沢区幸浦に、マルチテナント型物流施設「ESR横浜幸浦ディストリビューションセンター1(横浜幸浦DC1)」が2022年1月31日に竣工したと発表した。
 同センターは敷地面積9万280㎡、延床面積19万5998㎡の4階建て。ESRは「横浜幸浦ディストリビューションセンター」として約33万㎡の敷地に物流施設2棟を建設する計画を進めており、今回竣工したのは先行して開発した1棟。敷地南側では2023年1月31日の竣工を目指し「ESR横浜幸浦ディストリビューションセンター2(横浜幸浦DC2)」が建設中で、完成すると「横浜幸浦DC1」とほぼ同規模の物流施設となる。
 「横浜幸浦DC1」は東京湾に面し、首都高速道路湾岸線「幸浦」ICより2・4km、横浜横須賀道路「並木」ICより2・5km、横浜港より15km、羽田空港より30km。横浜中心部に近く、東京都心まで46km。また、国道357号、16号からも至近で、2025年に開通予定の横浜環状南線により圏央道に直結し、東名高速道路や主要幹線道路へのアクセスが向上するため、首都圏のみならず全国広域への物流拠点として活用できる。最寄り駅の金沢シーサイドライン「並木北」駅からも700m、徒歩約9分と通勤もしやすい。横浜市や京急本線・根岸線沿いにはベットタウンもあり、豊富な労働人口を背景に人材確保にも有利な立地だ。
 倉庫施設は45フィートコンテナトレーラーも走行可能なダブルランプによる一方通行の中央車路で各階へアクセスできる。トラックバースは1階55台分、2~4階各50台分、合計205台分を用意。ウイング車にも対応できるよう高さ5・3mを確保し、海上コンテナトレーラーに対応できる大型トレーラー待機場も54台分を完備した。
 倉庫部分は有効面積を広く活用でき、より効率的な保管と作業を可能にする設計。1階は2t/㎡、2~4階は1・5t/㎡の床荷重を確保し、全ての階で2・5tのフォークリフトが走行可能。柱スパンは間口11m×奥行き11・1m、最上階の4階は柱本数が少ないワイドスパンでより使い勝手の良い空間としている。さらに荷物用エレベーターは各階最大8基まで、垂直搬送機は各階最大12基まで設置可能。
 また特別高圧電力供給により、ロボティクス、冷蔵冷凍設備、人用空調、ハイスペックな物流システのム導入など多様なニーズに応えることができる。最小賃貸区画は約930坪、約6500坪からワンフロア約1万3000坪までのレイアウトが可能。事務所は車路を通行せずに外部から直接アクセスできるように南北のセンターに配置し、人の導線も確保している。
 「横浜幸浦DC1」はESRにとって全国で25件目、神奈川県内では「レッドウッド生麦DC」、「ESR川崎夜光DC」、「ESR茅ヶ崎DC」に次ぎ4件目の竣工プロジェクトとなる。

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