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JR東日本 JR南新宿ビルをファンドへ売却 不動産の「回転型ビジネス」を開始へ

2022.02.07 11:02

 東日本旅客鉄道(東京都渋谷区、JR東日本)は、JR東日本不動産投資顧問(東京都千代田区、JAM)が組成するファンドに対し、JR東日本が開発したオフィスビル主体の高層複合ビル「JR南新宿ビル」を売却したと発表した。
 JR東日本では、グループが標榜する「回転型ビジネスモデル」を本業の一つと位置づける。グループが開発・保有する物件をファンドへ売却(流動化)し、獲得資金を成長分野へ拡大再投資することで、資金効率の向上を図るもので、今回の物件売却を機に本格的に開始する。JAMによる不動産ファンドの組成(外部物件取得および回転型ビジネスモデルによる運用資産の積み上げ)を加速させ、不動産ファンド事業のさらなる拡大を目指すとともに、不動産投資法人「(仮)JR 東日本リート」の早期の組成に向けた準備を進めていくとしている。
 JAMではファンドを通じた良質な外部不動産の取得も進めており、同社設立後約9カ月で、運用資産規模が800億円を超える見通し。JR東日本はJAMを通じた不動産ファンド事業の推進により、投資エリアの不動産価値の最大化と、地域住民のくらしを豊かにする社会の実現に貢献するとしている。
 今回売却した「JR南新宿ビル」は、敷地面積5113㎡、延床面積5万5350㎡、S造(一部RC造、SRC造)地下4階付18階建の事務所、店舗、フィットネス、保育施設、駐車場用途の複合ビル。

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