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小田急電鉄 「梅ヶ丘」駅高架下にフィットネススタジオを2月開業

2021.12.27 11:31

 小田急電鉄(東京都新宿区)は来年2月に、小田急小田原線「梅ヶ丘」駅付近の高架下に、フィットネススタジオ「4H fitness 梅ヶ丘スタジオ」を開業。フィットネス事業に本格参入する。今月20日には内覧会が行われた。
 今回小田急電鉄がフィットネス事業に参入には、3つの背景がある。一つは新型コロナ禍による鉄道事業の落ち込み。沿線顧客は減っておらず、生活事業で新たな収入源の獲得が急務であると判断したためだ。2つ目が高齢化社会における健康まちづくりへの貢献。そして3つ目に運動データの蓄積とDX型ビジネスモデルへの挑戦がある。
 「4H fitness」では最先端のIoTフィットネスマシン「milon」を筋力系6種・有酸素系2種の計8種類導入している。ドイツ製のサーキットトレーニングマシンにより、アプリと連動した運動データの蓄積や効率的な運動を実現。個人の身体に合わせたパーソナルな位置・強度設定を行い、誰でも無理なく短時間で効率的なトレーニングが可能となる。運動結果は連動するスマートフォンアプリ「milon ME」にて確認できるため、日々のトレーニングを可視化して管理することが可能となる。
 内覧会の冒頭で小田急電鉄のまちづくり事業本部 生活事業推進部の小棚木健司氏は「フィットネス事業を通じて、沿線のお客様のQOLを向上して、地域の健康問題に対する課題解決をしていくことで、豊かな暮らしの実現を図っていきたいと考えています」と意気込んだ。
 今後は沿線を中心とした多店舗展開、運動データの活用を視野に展開を広げていきたいという。

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