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日本橋川沿いに大規模複合ビル 「八重洲一丁目北地区市街地再開発事業」組合設立

2021.12.06 11:34

 東京建物(東京都中央区)は、同社などが開発を進めてきた「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」の市街地再開発組合設立が認可され、12月中旬に設立されると発表した。
 「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」は「東京」駅日本橋口至近の日本橋川沿いに大規模複合施設を整備するもの。用地は南街区と北街区からなり、合計敷地面積は9260㎡。南街区には延床面積17万9100㎡の高層ビルを建設、日本橋川沿いの北街区には1100㎡の低層棟を建設する。2024年度の着工を予定し、竣工は南街区が2029年度、北街区が2032年度を見込んでいる。
 商談やビジネス交流、アフターコンベンションなどで利用・滞在できる施設も整備する。周辺地区で整備が予定されている都市型複合MICE拠点との連携を通じ、日本橋川沿いエリアの国際金融・MICE機能の強化に貢献する。加えて発電時の排熱を利用するコージェネレーションシステム(CGS)の導入や、地域冷暖房施設のネットワーク化により環境負荷を低減。非常用発電施設の整備により業務継続機能を強化し、災害発生時における帰宅困難者受入れスペースや防災備蓄倉庫も設置する。
 日本橋川沿いには、連続的な水辺空間とともに「東京」駅と日本橋駅を繋ぐ歩行者ネットワークを構築する。河川区域内の護岸上部も活用し、重層的な広場空間を整備する。日本橋川沿いの5街区の再開発地区が連携して、水辺空間への入口となるゲート広場も設置する。さらに「東京」駅、地下鉄「大手町」駅と「日本橋」駅を接続する地下通路の一部区間にも手を加え、「東京」駅周辺の広域地下歩行者ネットワークを強化する。併せて「東京」駅および地下鉄「日本橋」駅から日本橋川沿いへと向かう地上、地下、デッキレベルの歩行者ネットワークも整備する。 

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