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「南栗橋」駅前エリアで次世代型まちづくりが始動 東武、トヨタホーム、イオンなど産学官で連携

2021.11.15 10:50

 埼玉県久喜市、東武鉄道(東京都墨田区)、トヨタホーム(名古屋市東区)、イオンリテール(千葉市美浜区)、早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科 小野田弘士研究室(東京都新宿区)は、埼玉県久喜市の「南栗橋」駅前エリアで産官学連携による次世代の街づくりを推進するプロジェクトとして、「BRIDGE LIFE Platform(ブリッジライフプラットフォーム)構想」を策定した。今月10日、この街づくりに取り組む5者が緊密に連携し協力するため、「まちづくりに係る連携・協力に関する協定書」を締結した。
 「南栗橋」駅前エリアは、豊かな自然に近く、かつ都心へ直結しており、都心と自然の両方の魅力を享受できる立地。同プロジェクトでは、多世代の人々が暮らす視点において、「南栗橋」駅前エリアをより満足度の高い街にすべく、「BRIDGE LIFE Platform構想」を策定し、産官学一体で暮らしを豊かにする新しいライフスタイルを実現することを目指していく。
 同構想のもと、「南栗橋」駅前エリア約16・7haの範囲で街づくりを進め、2022年5月に街びらきを行う予定だ。
 構想では「戸建街区・クラブハウス」、「商業街区」、「生活利便街区」、「公園等」の4つの街区から構成される。
 「戸建街区・クラブハウス」では約3・8haの街区に「サステナブルシティ」の実現を目指し、先進設備を採用したスマートタウンの開発に取り組む。5GWi-Fi敷設によるリモート環境も整備し、「働く場所」と「住まう場所」の機能を整備する。また、歩車分離をはじめ、各所への防犯カメラ設置、無電柱化、地盤強化など、災害時だけでなく、普段の生活においても安心して暮らせる街を目指す。そのほか、クラブハウスを整備し、住民間でのイベントやワークショップなども実施予定。
 「商業街区」には、スーパーマーケットなど商業施設の開業を予定しており、地域住民の利便性を高めるとともにコミュニティ形成の場を目指す。
 「生活利便街区」には、高齢化を迎える周辺エリアの人々や、新たに住まうファミリー層に対し、子育てや介護のサポートを果たすため、保育所やシニア施設を誘致した。地域住民が健康で幸せに暮らしながらコミュニケーションを図ることのできる場所づくりを目指す。
 「公園等」には遊歩道や桜並木沿いにベンチを設けるなど、街に住む人々が気軽に集まり、交流できる場所の創出や、家族で気兼ねなく遊んだりピクニックもできる大きな公園のリニューアルなどにより、郊外だからこそ実現できるリラックスして過ごせる空間を作り出す。

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