週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

ヒューリック 中規模フレキシブルオフィス 麻布十番に第1号物件開業

2021.11.08 14:31

 ヒューリック(東京都中央区)は今月1日、中規模フレキシブルオフィスの第1号物件「Bizflex麻布十番by HULIC」を開業した。「Bizflex by HULIC」はサブスクリプション、ワークプレイス、オフィスDXの3つをコンセプトとした新しいシリーズ。「状況にあわせて利用できるフレキシブルオフィスの柔軟性と、良質な賃貸オフィスの機能性・グレード感を兼ね備えるハイブリッドな賃貸オフィス」と位置づけられている。
 第一号物件は都営大江戸線、東京メトロ南北線「麻布十番」駅から徒歩3分という好立地の新築ビル(地上6階建て)。コンセプトの「サブスクリプション」は「借りやすく返しやすい」オフィス。通常は年単位の契約が前提となっており賃貸契約期間中の解約には違約金が発生するが、「Bizflex」では3カ月前の予告で解約が可能となり、短期間の利用にも対応する。敷金不要、オフィス家具は設置済みで、即日オフィスとして利用可能、退去工事も不要。賃料には光熱費やインターネット費用も含まれており、スタートアップ企業にとって負担となる初期投資を抑えてオフィスを借りることができる。「ワークプレイス」はトータルデザインされたオフィス空間を提供し企業文化の醸成をサポート。3つめのコンセプト「オフィスDX」は、クラウドカレンダー連携のシェア会議室予約システムやゲスト受付システムのアプリを実装。入居後もサービス環境を順次アップデートする。
 ビル事業企画部ビル事業室の竹内佑太氏は、「働き方が変化している一方で、オフィスはなかなか変えにくい。賃貸契約の縛りや内装工事など費用もかかる。成長企業が事業を進めていくうえで、もっと柔軟にオフィスを借りることができていいのではないでしょうか」と語る。今後の供給は年間5棟程度を目指す。現在、六本木6丁目、日本橋3丁目、神田、浜松町2丁目で事業化。いずれも竣工時期は2023年を予定。

PAGE TOPへ