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消防設備・ビルメンテナンスのDX化推進へ WAVE1とプロサスが提携

2021.10.18 11:36

 WAVE1(東京都杉並区)と消防設備の保守点検、消防用設備資材の卸を主要事業とするプロサス(東京都新宿区)は消防設備業界のDX化における取り組みの協業を発表した。
 WAVE1は2018年1月に設立。消防設備・ビルメンテナンス業界の人材不足を解消させるためのマッチングサービス「ビルメ」を展開。このサービスは作業員が足りない企業と働きたいギグワーカーをつなぐことで、人材不足の解消に寄与するものだ。消防設備点検・工事も自社事業として行う。
 今回の両社の提携の背景には、業界内での課題を解決していきたいという想いがあった。業界での主な業務は消防法によって義務付けられた法定点検と工事が中心となっている。法定点検では作業員の人材不足や建物オーナーの防災リテラシ―が低下していることもあり、点検実施率は約50%と低い現状にある。工事を行う際は資材調達が必要となるが、FAXによるアナログな注文方法が多くの割合を占める。様々な課題があるなかで、DX化は喫緊の課題となっている。
 今回の業務提携によって両社は今後の消防設備業界を担う企業として連携を強化し、業界のDX化を中心に課題解決に取り組む。
 来週、10月25日発行号でWAVE1が掲げる業界のDX化戦略を中心に詳報していく。




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