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「JR小岩駅北口地区第一種市街地再開発事業」権利変換計画について東京都が認可

2021.08.03 11:07

 三井不動産レジデンシャル(東京都中央区)と日鉄興和不動産(東京都港区)が推進している「JR小岩駅北口地区第一種市街地再開発事業」は、権利変換計画について7月26日付で東京都知事の認可を受けた。
 同プロジェクトは、JR総武線「小岩」駅北口徒歩2分に位置する約2haの区域が対象。駅前に路線バスやタクシーの乗入れが可能となる約6100㎡の交通広場を整備し、地下には公共駐輪場を設けることで利便性の高い駅前空間を実現する。駅からペデストリアンデッキで直結する地上30階地下1階の建物には、約730戸の住宅と商業・業務・保育所を整備。2027年の竣工を目指して事業を推進する。快適なくらしを支えるとともに、同駅北口の顔となる新たな魅力を創出する。
 また、建物には中間免震構造を採用し、防潮板・防災備蓄倉庫等も設置等することで安全性を高める。さらに、高断熱・屋上緑化・壁面緑化、雨水の再利用、太陽光発電パネルの設置、電気自動車対応等も進め、サスティナブルな施設づくりに取り組んでいる。
 「小岩」駅周辺は、幅員の狭い道路や老朽化した木造建物が密集。災害時の危険性が高い状況にあることに加え、コミュニティを維持する若い世代も減少していることから駅周辺地区のまちづくり基本方針が策定された。
 三井不動産レジデンシャルと日鉄興和不動産は引き続き権利者とともに、環境に配慮した永く住み続けられる街づくりによって、SDGs実現に貢献していくとしている。

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