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「ESR 茅ヶ崎ディストリビューションセンター」竣工 延床面積約7万㎡のマルチテナント型物流施設

2021.07.12 10:43

 ESR(東京都港区)は6日、神奈川県茅ヶ崎市において開発を進めていた「ESR茅ヶ崎ディストリビューションセンター」が竣工したと発表した。
 同施設は、敷地面積3万3870㎡、S造、地上4階の耐震構造、延床面積6万9315㎡のマルチテナント型物流施設。圏央道「寒川南IC」から約1km、新東名および東名高速道路、新湘南バイパスの連結点にも近く、首都圏全域から東海・関西地方への配送が可能な好立地にある。2025年に開通予定の圏央道・横浜環状南線により、横浜港からのアクセスも向上する。
 同施設では、物流運営の効率性と汎用性を重視。最小賃貸区画は約2700坪、最大6テナントに分割が可能だ。トラックはスロープで3階まで直接アクセスでき、1階は両面設計で計38台、3階は片面設計で24台のトラックバースを用意。トラックバースの奥行きは13・5mを確保し、ドックレベラーを各区画1基、計6基を設置した。道路からの車両動線は入口・出口を分けた一方通行とし、敷地内にトラック待機場20台を確保することで安全に配慮した効率的な入出庫オペレーションを実現する。倉庫部分は各区画に荷物用エレベーター2基、垂直搬送機1基を設置。床荷重1・5t/㎡、倉庫の梁下有効高は5・5m、柱ピッチは間口11m×奥行11mとするなど、物流運営の効率性と汎用性を重視した設計により多様なニーズに応えることができる。
 また、同施設はJR東海道本線「茅ヶ崎」駅とJR相模線「寒川」駅、「香川」駅の2路線3駅から通勤が可能。路線バスも複数運行しており、労働力確保の面でも優位な立地となっている。環境配慮の面では、CASBEEのAランク認証を取得。最新の省エネ設備機器を積極的に採用し、テナント企業の運営コスト低減にも貢献する。
 BCP対策についても、非常用自家発電機を完備。停電時でも防災センター、トイレ、一部の荷物用エレベーターが使用できる環境を整えている。

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