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横浜「北仲通北B-1地区」 東急不動産など4社で複合開発へ

2021.06.07 11:17

 日新(横浜市中区)と東急不動産(東京都渋谷区)、京浜急行電鉄(横浜市西区)、第一生命保険(東京都千代田区)の4社は、日新が横浜市中区海岸通に所有する「北仲通北B-1地区」における開発プロジェクトの計画検討を推進する。
 同プロジェクトは、敷地面積約1万2300㎡の大型複合開発事業。再開発が進む北仲エリアのラストピースとして、海沿いのプロムナードや広場とともに、賑わいや創造的活動を生み出す商業施設、オフィス、横浜都心の新たなライフスタイルを生み出す居住機能等を整備し、横浜の一層のポテンシャルアップに寄与する。竣工は2027年を予定している。
 計画地はみなとみらい線「馬車道」駅から徒歩約2分に位置し、土地の二方を海に囲まれるウォーターフロントと呼ぶに相応しい立地。日新が戦後から倉庫を構え、区画整理事業を経て駐車場として暫定活用していた場所だ。
 「馬車道」駅周辺は1859年の横浜開港の初期から市街化された関内エリアの北端にあり、当時からある通りの名前にちなみ「北仲通(きたなかどおり)地区」またはそのまま「北仲」と呼ばれている。生糸検査所や関連倉庫群が並ぶ港湾・臨港地区として横浜港と共に発展を遂げ、2000年以降は東急東横線直通のみなとみらい線開業とあわせて、歴史的建造物の一部を保存・復元しながら地区の機能更新が進んできた。
 北仲エリアは、2012年のUR賃貸住宅「シャレール海岸通」完成、2016年の結婚式場「ノートルダム横浜みなとみらい」開業に続き、2019年には「アパホテル&リゾート横浜ベイタワー」、2020年には商業施設「北仲ブリック&ホワイト」および「ザ・タワー横浜北仲」、横浜市新市庁舎が完成し再開発の大詰めを迎えている。4月には同計画地の眼前に都市型ロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN」が開通するなど更に注目を集めている。

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