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東京・丸の内エリアで廃プラの資源循環モデル確立に向けた実証事業を開始

2021.05.31 11:10

 三菱地所(東京都千代田区)、レコテック(東京都千代田区)、花王(東京都中央区)、Tokyo Marunouchi Innovation Platform(東京都千代田区)は、東京・丸の内エリアにおいて、プラスチックの回収・製品化を通じた資源循環モデルの確立に向けた実証事業を6月1日から開始する。期間は2カ月程度を予定。
 プラスチック製品などのポストコンシューマーリサイクル材は、多品種かつ少量で発生するため回収が難しいことが指摘されている。今回の実証事業では、レコテックが提供するごみを可視化するプラットフォームシステム「MPS」と廃棄物を記録するWebアプリケーション「GOMiCO」を用い、廃プラスチックの量と種類を可視化し追跡・管理することでトレーサビリティを確立する。これを東京都の「再生利用指定」を受けた車両で運搬。動脈・静脈一体物流を実現することで、廃プラスチックの収集・運搬を効率化し、再生ペレットのコスト削減を目指す。
 具体的には「丸ビル」や「新丸ビル」などで排出された廃プラスチックを、東京納品代行(千葉県市川市)が商品の納品時の帰り便で回収。回収した廃プラスチックはセンコー商事(東京都江東区)で圧縮保管し、エンビプロ・ホールディングス(静岡県富士宮市)が粉砕・溶融して原材料化(リペレット)する。その再生ペレットを花王が仕入れ、製品として利用するための物性評価・用途開発を行う。また、プラスチックの回収から製品化までの一連のプロセスの環境負荷とコストを産学連携で評価する。

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