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「(仮称)大阪三菱ビル建替え計画」発表

2021.02.01 11:10

 三菱地所(東京都千代田区)、三菱商事都市開発(東京都千代田区)、積水ハウス(大阪市北区)、三菱UFJリース(東京都千代田区)の4社は1月25日、「(仮称)大阪三菱ビル建替え計画」を発表した。
 計画地は京阪中之島線「大江橋」駅徒歩2分、大阪メトロ・京阪本線「淀屋橋」駅徒歩4分。地域のシンボルであった「大阪三菱ビル」を建替えるもので、建替え後は敷地面積3571㎡、延床面積約6万6000㎡、地上32階地下2階のオフィス、ホテルを主体とした複合ビルへと生まれ変わる。
 建物は1~2階を店舗、3~15階をオフィス、17~31階をホテル、地下を駐車場とし、着工は今年10月、竣工は2024年4月を予定。2025年に開催予定の「大阪・関西万博」に向けて、オフィスとホテルが有機的、機能的に融合された新たな複合ビルを目指す。
 3~15階の賃貸オフィスは、新しい働き方を提案する総貸室面積約2万2700㎡、基準階面積約1760㎡の高規格オフィスを整備。ポスト・コロナ時代における「Well Being(健康、快適、便利)」なワークプレイスの提供を目指す。
 低層部には店舗、保育施設や健康増進施設、運動支援施設を設ける計画だ。働くだけではなく、都市型のライフスタイルを支援する付加価値の高い環境を提供する。
 ホテルゾーンには「唯一無二の4つ星ホテル」を掲げるカンデオ・ホスピタリティ・マネジメント(東京都港区、カンデオホテルズ)のフラッグシップホテルが出店。18~最上階を占める548室の客室からは大阪市内の眺望が楽しめるとともに、最上階のルーフトップには眺望に優れたスカイスパ(露天風呂)も整備する。
 また、万博に訪れる人々を迎え入れるべく、中間階(16階)に大阪の街並みが一望できる「(仮称)御堂筋プレゼンテーションギャラリー」を設置。計画地南側には、水都大阪の新たな水辺拠点となる観光船着き場の整備を含む堂島公園の再整備も行われる計画で、周辺の水辺空間と一体となった新たな象徴としても期待されている。

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