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今月オープンの「H1O平河町」オフィスビル初の国際森林認証を取得

2021.02.01 11:29

 野村不動産(東京都新宿区)が展開するオフィスブランド「H1O(エイチワンオー)」が、森林認証制度「SGEC/PEFCプロジェクト CoC認証」を取得した。
 「H1O」は従業員10名未満の小規模オフィスマーケットのニーズに対応したオフィスビルブランド。今月開業予定の第8号物件「H1O平河町」が認証を取得した。不動産デベロッパーとして初めて、オフィスビル分野でも初の取得。
 「SGEC/PEFCプロジェクトCoC認証」とは、「SGEC/PEFC認証」の一環としての建築物などのプロジェクトとして認証する仕組み。森林管理認証を取得した「持続可能な森林」で産出された木材を、生産物認証を取得した加工・流通業者が加工し、消費者の手元に届けるところから「認証の連鎖」に例えられる。認証を得ることで、消費者に安全を届けながら、世界の森林保護に参画することが出来る。オフィスビル以外の分野では、これまで新国立競技場や有明テニスの森公園、富士山世界遺産センターなどが同認証を取得しているという。
 認証基準の要素は、「社会」、「環境」、「経済」の各項目の要件を満たす「持続可能な森林経営」を行っているかどうか。「H1O平河町」では、CoC認証を取得している業者より仕入れた多摩産の杉を加工してて木のルーバーを製作。外観・専有部に採用した。木材がもつリラクゼーション効果や知的生産性の向上などを期待し、働く人々にとって安心・快適な空間を提供するために採用したという。
 PEFCとは、1999年に設立された世界最大の国際森林認証制度。世界的な森林の減少・劣化などの環境問題の顕在化を受けて「持続可能な森林管理」が世界各国に求められるようになったことから、非営利国際NGOとして設立された。SGECは、2003年に創立された日本独自の認証制度。 

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