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PwC、ドコモ、名鉄など「密」避けた観光目指す 中部国際空港などでMaaSの実証実験

2021.01.12 11:38

 PwCコンサルティング(東京都千代田区)は、中部国際空港と愛知県内の観光地・商業地を対象とした観光型MaaSの実証実験を1月8日から開始した。期間は2月14日までを予定している。
 同実証実験は、経済産業省が進めている「地域新MaaS創出推進事業」の「先進パイロット地域」として選定された取り組みで、実証実験名は「中部国際空港を起点とした空港MaaS ~密を避けながら観光を楽しもう!~」。
 PwCコンサルティングは、同実証実験の実施主体として、空港から目的地までのMaaSアプリを活用した移動サービスを企画設計するとともに、クーポン・ポイントのインセンティブ付与による利用者の行動変容の効果を分析し、混雑状況に応じて観光客を分散する3密回避の観光の在り方を検証する。
 今回の実証実験には、実証実験地域を提供する中部国際空港(愛知県常滑市)のほか、NTTドコモ(東京都千代田区)がデジタルサイネージ・MaaSアプリおよびポイントに関する企画・運用。名古屋鉄道(名古屋市中村区)がクーポンに関する企画・運用のプレーヤーとして参加し、愛知県が事業方針策定などにおいて協力した。
 具体的には、中部国際空港第1ターミナル国内線到着口で観光客にクーポンを配布。MaaSアプリで観光地・商業地に関する情報や交通情報を提供して、各種交通機関による観光客の移動を促す。
 高還元率の施設と低還元率の施設の利用客数の増加率の比較や、前年同期の利用客数との比較分析を行い、インセンティブ付与による観光客の行動変容を検証する。
 この検証により、新しい3密回避の観光の在り方が示され、移動課題の解決や地域経済の活性化につながることが期待されている。

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