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ウイルス感染対策を本格導入したセットアップオフィスがオープン

2020.12.28 14:11

 サンフロンティア不動産(東京都千代田区)は21日、ウィズコロナ時代に本格対応したオフィスプロジェクトの第1弾として、「空気をデザインする」次世代型セットアップオフィスをオープンした。立地は自社が保有するビル「銀座クイント」の8階、「銀座」駅徒歩4分・「東銀座」駅徒歩1分、歌舞伎座向かいの利便性に優れた環境となる。
 同オフィスは、ドラフト(東京都渋谷区)のデザイナー・山下泰樹氏の企画・デザインによるプロジェクトとして、名古屋大学医学部の平田仁教授が感染対策を監修。ウイルス感染対策を本格導入したセットアップオフィスとして整備されている。
 執務エリアは、従来型のオフィスにおける一人当たりの執務面積平均0・9~1・2坪(ドラフト調べ)と比較し約2・5倍となる2・6坪とし、ソーシャルディスタンスを確保した。また、パーテーションやスタッグ式レイアウトにより、向き合わないデスク配置を採用。電話会議用のテレブースを設置するなど、ウィズコロナ時代に本格対応したレイアウトとした。
 マスクを着けたままで顔認証と検温・打刻管理が可能となる「AI顔認証セキュリティ」、病院などで採用される気圧調整でウイルスを持ち込まない「気圧コントロールシステム」、映画館などで採用されている換気システム「床吹出・置換換気」、空気中に浮遊するウイルスを減少させる「紫外線対策設備」など、「空気をデザインする」をテーマとして最新鋭の設備を導入した。
 コロナ対策の機能性はもちろんのこと、セットアップオフィスとして家具・什器や印刷複合機、通信環境等を整備しているため、入居時のコストや移転にかかる手間・時間も大幅に軽減できる。さらに、オールインクルーシブ制の料金設定を採用。利用料は、水道光熱費・wi-fi通信費・清掃費・廃棄物処理費・セキュリティ費をはじめ、内装・什器・印刷複合機使用料、そして原状回復工事費用までが含まれた料金体系となっている。
 サンフロンティア不動産の信念は、「テナントの成長を加速させるものづくり」。今後も入居企業の目線で新たな計画を進め、進化するセットアップオフィスの提供を目指す構えだ。

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