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築28年のビルをリノベーション「キュープラザ新宿三丁目」開業 ビジネスエアポートなど導入

2020.12.28 14:26

 東急不動産(東京都渋谷区)および東急不動産SCマネジメント(東京都渋谷区)は、既存の商業ビルをリノベーションした「キュープラザ新宿三丁目」を今月21日に開業した。東急不動産の都市型商業施設ブランド「キュープラザ」の6番目の施設となる。
 建物は敷地面積749㎡、延床面積5980㎡、地上8階地下2階。1992年に建築され、スポーツを中心とした商業施設として運営されてきたが2005年にブランド品を扱う大型リサイクルショップ「コメ兵」に顔を変え、今年3月まで営業していた。
 今回のリノベーション戦略として、広大な新宿の商業マーケットや地下鉄「新宿三丁目」駅直結という立地を最有効活用するために、従前の大型物販店舗から転換。時代のニーズに合ったテナント構成とした。
 地下2~地上1階にはドラッグストア、2~3階にはクリニックが入り、4~8階は東急不動産が展開する会員制シェアオフィス「Busines-Airport(ビジネスエアポート)」を導入した。
 外装はテナント構成に対応するため、ファサード、ガラスサッシ、エレベーターの増設に伴うダクトスペースの移設・新設、空調更新の刷新を行った。
 ファサードは、街の雰囲気との調和および従来のイメージを変える事を目的に、竣工当初の青を基調とした外観から既存建物躯体を活かしたリノベーションを実施した。従前の特徴ある色合いのH鋼風の柱型や、ガラスサッシの上にルーバーを設置したデザインはいずれも撤去し、高級感のあるアルポリック板および金属板とLED照明を設置することで、イメージを一新した。
 従前は1基のみ設置されていた客用エレベーターを1基増設。既存客用エレベーターに隣接していたダクトスペースを移設することで設置スペースを確保した。
 空調方式は、竣工時設置の水熱源ヒートポンプ方式から高効率の空気熱源ヒートポンプ(EHP)による個別空調方式に改修。空調能力を増強(冷房能力比+62%)するとともに、省エネを図り(消費電力比+24%)、テナントの利便性・快適性を向上させている。

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