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2020 SELF STORAGE JAPAN ONLINE FORUM 国内最大のセルフストレージイベント オンラインにて開催

2020.12.07 15:04

 昨今は単なる空室活用よりも長期安定した不動産ビジネスや投資事業として導入の進んだ「レンタル収納スペース(セルフストレージ、トランクルーム)」。テナント貸しよりも高収益を実現した事例は年々増加傾向にあったが、今回のコロナ禍で同業界に多少変化や影響があった。一般的な不動産ビジネスよりも手間、トラブル、イニシャルコスト等が少ないビジネスではあるが、パンデミック下で収納ビジネスが今後どう変化し、どの様な対処が現状好ましいか気になる不動産オーナーや不動産事業者は多い。その様な業界動向を把握できるイベントが今月15日開催される。国内最大のセルフストレージのイベント「2020 SELF STORAGE JAPAN ONLINE FORUM」だ。
 同フォーラムはレンタル収納スペース推進協議会と、セルフストレージ産業のアジア最大の業界団体「アジアセルフストレージ協会(略称:SSAA)」の共同で実施する。昨年は143名の参加者が集まり、フォーラム終了後に開かれた懇親会「NETWORKING DINNER」には90名、翌日8日に行われた施設見学ツアーに53名、海外からの参加者18名と、延べ動員数は286名と盛況であった。日本並びにアジア圏で変わらず成長し続けるセルフストレージビジネスの現状と課題、今後の動向等について見識を深める貴重な機会となるため、年々参加者が増えている。
 とは言え、ここ数日は国内の様々な地域で新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にある。協議会もこの様な状況を垣間見てZoomによるオンライン形式での配信及び開催に決めた。その分、普段は参加できない遠方の方の視聴や関東圏以外の施設紹介、またSNSを活用した集客のポイントのレクチャー等、ちなみに11時20分からは、矢野経済研究所(東京都中野区)の菅原章氏が「現状からみる展望とトレンド」と題した業界動向のセミナーを開催。続けて各サプライヤーのプロモーションやPR用のビデオ放送、業界のキーマンが参加するパネルディスカッション「コロナウイルスパンデミック下で業界がどう動いたか?」などが視聴できる。
 また、SSAAは香港本部からアジア各国のストレージ事業とパンデミックの影響についてレポートする。
 レンタル収納スペース推進協議会・専務理事の吉田得生氏は、開会の挨拶と共に11時からセルフストレージのレポートも報告する。昨年のマーケットレポート(19年11月中旬)では、国内のインドアタイプの施設数はおよそ1950カ所。20年中に2000カ所を超し、都心だけでなく地方にも波及が進む想定であった。また全体の稼働率は平均約88%で、1㎡におけるレンタル料金の相場は、東京(都内)エリアで約1万円(坪計算では約3万円)。郊外であると6700円と割安になり、各地域も含めた全体の相場では5000円(坪計算で1万5000円)であった。これらの数値がコロナ禍を迎えて、どう変化したのか注目である。吉田氏は「今年は皆様とリアルで開催できませんが、オンラインのメリットを考え内容を充実しました。参加費も例年より格安で、遠方の方も参加・視聴しやすいです。日時は12月15日の11時~17時まで。大勢のオンライン登録をお待ちしております」と語る。登録申し込みはRSAホームページでできる。

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