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三井不動産 「ワークスタイリングSOLO」開始

2020.12.07 15:40

法人向け・個室特化型のサテライトオフィスサービス
 個室に特化したサテライトオフィスの需要が伸びており、そのニーズに応える形で三井不動産は、ワークスタイリングの新たなサービスを開始した。説明会ではコロナ対策万全の中、機能面の説明も行われた。

 三井不動産(東京都中央区)が展開する法人向けシェアオフィス「WORK STYLING(ワークスタイリング)」は8日から、新サービスとして法人向け個室特化型サテライトオフィス「ワークスタイリングSOLO(ソロ)」を開始する。
ワークスタイリングは2017年4月より開始した法人向けのシェアオフィスサービス。首都圏をはじめ、全国に広がる拠点を10分単位で利用可能な多拠点型サテライトオフィス「ワークスタイリングSHARE」、多様化する企業のニーズや様々なビジネスシーンに合わせたフレキシブルサービスオフィス「ワークスタイリングFLEX」を展開してきた。また同社グループで提供する「ザ セレスティンホテルズ」、「三井ガーデンホテルズ」、「sequence」の提携21拠点と併せて、今月4日時点で91拠点を展開。20年度末には全国100拠点を超えるネットワークとなる予定だ。会員企業は約600社、登録会員数は15万人を超えて拡大を続けており、引き続き手堅い需要の高さも見られる。
 そんな中同社は、個室特化型サテライトオフィス「ワークスタイリングSOLO」を8日より開始する。SOLOは在宅勤務の代わりに利用できる、個室のみで構築されたテレワーク特化型のサテライトオフィス。ワークスタイリングの会員は10分単位で利用でき、全席ウェブ会議に対応可能。音環境やプライバシーに配慮したサウンドマスキングも完備し、ワークスタイリングの特長であったコンシェルジュサービスをオンラインで提供する。またセキュリティとして「QRコードを用いた入退館システム」、「セキュリティカメラ」や「警備員駆け付けサービス」も備えており、昨今最も重要視されているコロナ対策としては、入館時の検温・手指消毒実施やマスク着用確認、除菌清掃・除菌対策備品の完備、紫外線を用いた空気環境対策装置も導入する徹底ぶりだ。
 同社は3日、「豊洲ベイサイドクロスタワー」の「+C(プラスクロス)」にて説明会及び見学会を実施。冒頭ではビルディング本部 ワークスタイル推進部長の山村知秀氏が登壇し「急速な働き方の変化と、在宅勤務に代わるテレワークに適した個室を自宅近くに求める声の増加に伴い開始しました。昨年の同時期と比較し、1人用個室の総利用時間は1年前の約3倍となっています」と語った。ちなみに会員の様々なニーズに柔軟に対応するため、ビルインタイプだけでなくコンテナ型のモビリティタイプも展開する。
 今後SOLOは順次オープンしてゆき、首都圏の郊外エリアを中心に20年度中に13拠点、21年度中には30拠点体制となる事を想定する。8日には豊洲、南大沢、新百合ヶ丘、柏の葉にオープンし、中野、荻窪、自由が丘、三軒茶屋、下北沢、府中、登戸、センター北、戸塚、藤沢、浦和、本八幡などで展開していく予定だ。

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