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三井不動産レジデンシャル マンション建替え円滑化法を活用「浜松町ビジネスマンション」を18階分譲に建替えへ

2020.11.09 15:02

 三井不動産レジデンシャル(東京都中央区)が事業協力者・買受人として事業を推進する「浜松町ビジネスマンション敷地売却組合」は東京都港区より分配金取得計画の認可を取得し、10月23日に既存建物の解体工事に着手した。「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」に定める「敷地売却制度」および「容積率の緩和特例制度」を活用する。
 「浜松町ビジネスマンション」は、JR「浜松町」駅徒歩6分、ゆりかもめ「竹芝」駅徒歩2分。地上9階、総戸数154戸、築47年の分譲マンション。建物や設備の老朽化に加え、耐震性不足による耐震補強工事には相当の費用がかかるなど多くの課題を抱えていた。また9割以上が約12㎡の狭小住戸で、通常の建替えの場合、建替え後の住戸に対し大幅な増床が必要となり、権利者の経済的負担が大きくなるという問題もあった。
 こうした背景を踏まえ、敷地売却組合を設立し買受人に土地建物を一括売却。敷地売却後の居住や投資の選択の幅が広がるようにした。また、通常の建替えに比べ事業期間が短く、組合運営の負担が少ない「敷地売却制度」を活用。「容積率の緩和特例制度」も活用し、地域防災や周辺環境の改善に配慮した計画とした。
 同マンションは交通利便性が高い上に、都立竹芝ふ頭公園や浜離宮恩賜庭園、旧芝離宮恩賜庭園にも近く、都心にありながら緑を享受できる環境にある。周辺エリアでは複数の大規模開発プロジェクトが進行し、さらなる利便性の向上が見込まれている。建替え後は容積率約600%(現400%)を前提に、地上18階地下1階、総戸数102戸の分譲マンションとなる予定。今後は2021年5月に本体工事に着手し、2023年11月の竣工を目指す。

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