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大和ハウス工業「DPL名港弥富」着工 東海・北陸エリア最大21万㎡の物流施設

2020.10.19 11:31

 大和ハウス工業(大阪市北区)は、愛知県弥富市において東海・北陸地域最大の物流施設となる「DPL名港弥富」を11月2日に着工すると発表した。竣工は2022年5月を予定している。
 愛知県を中心とする東海地域では、製造業やEC(ネット販売)関連の物流量増加を背景にマルチテナント型物流施設への需要が堅調に推移している。中部圏での物流施設の空室率は減少傾向にあり、中でも愛知県は関東や中部、関西地域をカバーできる中継物流拠点として、また東海・北陸地域に分散する物流施設を集約する拠点として、今後も根強い需要が見込まれている。さらに、同県における物流施設開発の中心は小牧市周辺であったが、伊勢湾岸自動車道や新名神高速道路などの交通網の開通により湾岸エリアまで拡大。こうした状況を踏まえ、同社は「DPL名港弥富」を開発するに至った。
 「DPL名港弥富」は、敷地面積9万1709㎡、延床面積21万360㎡、鉄筋鉄骨コンクリート造4階建て。1フロアあたりの面積は約5万㎡で、フロアあたりの賃貸面積は4・2万㎡。延床面積はナゴヤドームの約4・3倍に匹敵し、東海・北陸地域において最大の物流施設となる。各フロアに4社、最大16社のテナント企業が入居可能で、45フィートトラックが1フロア最大98台接車できるトラックバースや、各階に直接乗り入れられる螺旋状のランプウェイを設置。作業効率を向上させる。
 立地面では伊勢湾岸道「湾岸弥富IC」より約1・4kmに位置し、東海・中部地域へのアクセスが容易。2020年度中に開通予定の名古屋第二環状自動車道「(仮称)名四西IC」からも約6・5kmに位置しているため、名古屋市中心部へのアクセス性も優れている。
 従業員の働き方改革支援としては、関東や関西方面からのトラックドライバーが常時交代できるよう24時間稼働とし、カフェテリアや休憩室を設置する。

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