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AIがオフィス賃料相場などの市場分析 リーウェイズがオフィスナビと新システム開発

2020.10.05 10:55

 不動産テック企業のリーウェイズ(東京都渋谷区)は、オフィスマーケットに関するAIデータ解析システム「Gate. Office Market Survey(ゲイト・オフィス・マーケット・サーベイ)」をオフィス仲介のオフィスナビ(東京都千代田区)と共同で開発。オフィス仲介業者や投資用オフィス物件取扱業者など、事業でオフィス物件を扱う企業向けにサービス提供を行っている。
 オフィス市場の賃料情報は、住居系の物件情報に比べ透明性が低く、他社が提供するオフィスの賃料情報などは独自の人脈で手に入れるほかなかった。また、自社で設定した賃料設定が本当に適正なのかが分からないことも多く、すべてのオフィス事業者が共通で活用できる客観的なデータが乏しい状況にあった。
 新システムは、多数の金融機関や不動産デベロッパーなどに導入実績を持つワンクリック市場分析ツール「Gate. Market Survey」をベースとし、オフィスナビが提供するデータに加え、オープンデータなどから独自収集した30万件以上のオフィス物件データを組み込んで開発したもの。駅を指定するだけで、画面上には町丁目ごとの賃料相場や募集物件情報が表示される。また、エリアの業種構成や就業者人口、周辺施設など、オフィスマーケットの需給に関わる情報も表示される。同システムで得た情報は市場調査レポートとして物件の仕入れや販売、提案時の説明資料として活用できるほか、担当者ごとに異なる分析レベルを平準化し、より正確な市場分析に役立てることができる。
 サービス利用料は3アカウントで月額5万円。同社では今後も不動産テック商品を発表することで、透明性の高い不動産取引の環境構築への貢献を目指す。

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