週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

野村不の「H10」が関西初出店 積極展開進め2027年度中に150拠点目指す

2020.10.05 11:29

 野村不動産(東京都新宿区)が展開する法人向けサテライト型シェアオフィス「H1T(エイチワンティー)」の関西初出店となる「H1T梅田」が9月30日に開業した。
 テレワークやローテーション勤務が推奨されるなか、作業拠点を増やし業務の効率化を実現するサテライト型シェアオフィスに注目が集まっている。「H1T」はこうした企業やオフィスワーカーの利便性向上のために、拠点拡大と他社が展開するコワーキングスペースやシェアオフィスサービスとの連携を強化。特にコロナ禍による緊急事態宣言の解除以降の会員数の伸びが著しく、現在の会員数は7万5000人を超えている。
 今回初出店する大阪府は東京都に次ぐ高いテレワーク実施率となっているが、一方でコワーキングスペースやテレワーク拠点の供給はまだ少なく高い需要が見込まれている。こうした背景から同社は「H1T梅田」を開業した。また、関西地域拠点への問合せが多かったことから、自社拠点の出店に加えMJE(大阪市中央区)が展開するシェアオフィス「billage」と提携。関西地域で10月以降、「H1T」会員は「billage」の4拠点が利用可能となる。
 野村不動産は今後も首都圏・関西地域における出店を加速し、提携先との連携も拡大する予定。2020年度中には愛知県や宮城県などの地方を含む幅広い地域で、提携先を含む計80拠点(うち当社開発は4拠点)の開設を目指す。中期目標としては、2027年度中に提携先を含む300拠点(うち当社開発150拠点)の開設に向けて事業を推進していく。

PAGE TOPへ