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プロロジス つくばに15万㎡超の物流施設 ラボ機能やシェアオフィスの導入も検討

2020.09.14 12:07

 物流不動産の所有・運営・開発を行うプロロジス(東京都千代田区)は9日、茨城県つくば市にマルチテナント型物流施設「プロロジスパークつくば3」を開発すると発表した。2021年の着工、2023年の竣工を予定している。
 開発地は、圏央道と常磐道のクロスポイントに位置。圏央道「つくば中央」ICから2・0km、常磐道「谷田部」ICから約5・8kmの地点に立地している。北関東方面への配送に加え、圏央道を利用して東西広域および東日本全域をカバーすることが可能。広域拠点としても活用できる物流適地だ。
 施設は約6万8500㎡の敷地に、5階建て、延床面積15万6000㎡のマルチテナント型物流施設として誕生する。ダブルランプウェイを備え、大型車両が直接上階にアクセスできる計画だ。つくば市にはこれまでマルチテナント型の先進的物流施設の供給がなく、周辺地域で賃貸型物流施設を必要とするカスタマーにあらたな選択肢を提供する。また、学術・研究都市であるつくばの立地特性を生かし、施設内で最新技術の実証実験などを行うためのラボ機能や、インキュベーションにも寄与するシェアオフィス・スモールオフィスなどの整備を入居企業や外部機関とも連携しながら検討する計画だ。
 開発地はつくばエクスプレス線「研究学園」駅より約1・3kmと通勤利便性にも優れている。つくば市は人口増加が続いており、生産年齢人口の割合も高い。開発地から車で10分圏内には複数の住宅地が形成され、大型の物流施設が集中していないことからも雇用確保に有利な環境となっている。さらには、浸水や液状化の可能性が低く、周辺に活断層もない。事業継続の観点でも優れた立地といえるだろう。
 プロロジスは茨城県内において、「プロロジスパークつくば1-A・1-B」など7棟のBTS型物流施設を運営・開発中。今後も幅広い顧客の多様なニーズに対して、最新鋭の物流施設で応えていきたいとしている。

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