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ウシオ電機 紫外線ウイルス抑制・除菌ユニットを開発

2020.08.31 15:04

 ウシオ電機(東京都千代田区)は、9月1日より、国内医療機関を優先して提供・設置を進めてきたウイルス抑制・除菌フィルタ付き遠紫外線222nmエキシマ「Care222 U3ユニット」を学校やオフィス、商業施設など一般施設に向け提供を開始する。
 同製品は、従来の殺菌用紫外線に比べて人の皮膚や目に安全性が高い同社の222nm紫外線殺菌技術「Care222」を搭載した製品。高い殺菌力を持つ222nmの遠紫外線(Far―UVC)をピークに持つエキシマランプに独自技術を用いた特殊フィルタを組み合わせることで、人体に有害な230nm以上の波長をカットしている上、人感センサーやタイマーを搭載。人の皮膚や目に障害を起こさない200~230nm紫外線のみを環境に合わせて任意照射することで、学校やオフィス、商業施設などの経済・社会活動を止めることなく、有人環境下でのウイルス抑制・除菌を可能にした。
 Care222は、人や動物の皮膚や目に安全でありながら、紫外線本来の殺菌、ウイルスの不活化能力を保持した新しい殺菌用紫外線光源。従来、紫外線によるウイルス不活化や殺菌には、波長254nmの紫外線が用いられてきたが、皮膚傷害などが発生するリスクが高く、人体への直接照射は避けられてきた。
 それに対し、同社が開発した「Care222」は、自社のエキシマランプに特殊な光学フィルタを組み合わせることで人体に安全な200~230nm紫外線のみを照射。これにより、有人環境下においてウイルスや細菌の付着が疑われる空間や環境表面(建材や器具、衣服などに)に直接照射してのウイルス不活化・殺菌を可能にした。

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