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ビル・商業施設等の設備点検支援サービス「まるっと点検」に新機能を追加

2020.08.24 17:32

 日本ユニシス(東京都江東区)が提供する「まるっと点検」は、「アナログ作業のデジタル化による業務効率向上」、「人材の高齢化による人手不足の解消」、「新人作業員への技術継承」などの設備点検業務で顕在化している課題解決を、IoTデバイス・タブレット・ウェアラブルデバイスを活用して実現するサービス。ビル・マンション・商用施設などの建物、工場や社会インフラなど、さまざまな構造物の設備点検業務に適用が可能だ。同社は「まるっと点検」に新機能を追加し17日より提供を開始した。
 今回、新機能として「まるっと点検リポーター スマートグラス版」をスタート。従来のタブレット版に加えHappyLifeCreators製「TASKel」を採用し、スマートグラスを利用した簡便な音声入力による点検結果登録を実現した。これにより、ハンズフリーによる高所や閉所での登録や実作業と並行した登録が可能に。スマートグラスでの点検結果登録後にタブレット版とデータを連携すれば、現場での報告書作成と管理者への報告ができる。
次に管理者のPC1台あたりのスマートグラス同時接続数を2台から6台に拡張。より多くの作業員による点検および作業を可能とし、管理者と複数の現場点検者のスムーズな連携作業と管理負荷の軽減を実現した。併せて対応スマートグラスも拡大。「リポーター」、「コミュニケーター」では複数種類のスマートグラスが利用できるようになった。屋内・屋外など、点検現場の状況に適したスマートグラスの選択が可能となる。
 さらに、こうした全てのサービスをMicrosoft Azure上に実装しデータの一元管理を実現。セキュリティーなどの運用関連業務が軽減され、将来的には蓄積されたデータを活用したさまざまな分析や外部サービスと連携したサービス提供なども期待できるという。適用シーンも広がり、熟練者による点検が必要な新たなシーンにおいても大幅な効率化が期待できる。
 同社は今後も設備点検サービスの機能強化を通じて、設備点検業務の人手不足解消や作業効率の向上を実現。ウィズコロナ・ポストコロナ社会の密回避にも貢献していきたいとしている。

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