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エコモット 赤外線サーモカメラを活用 発熱者検知システム

2020.03.23 16:12

 エコモット(札幌市中央区)は新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向け、ウェアラブル装着が可能な赤外線サーモカメラにより、物理的接触を伴わずに発熱の疑いのある人物を検知可能なシステムを開発した。今月23日から提供を開始した。
 同システムはウェアラブルな小型赤外線サーモカメラおよびリストバンド型等のウェアラブルデバイス。身体に装着したサーモカメラで通行中の人物を撮影し、モバイルネットワーク(4G/LTE)を利用したストリーミングでリアルタイムに確認することが可能。撮影した全映像履歴は最大1カ月分がクラウドストレージに保存され、任意のタイミングで確認することができる。また、撮影と同時に体表面温度を測定することで、発熱が疑われる人物が検知された際に、検疫担当者のリストバンド型等のウェアラブルデバイスに対して、バイブレーションによる目立たない形でのフィードバックを行う。
 カメラやリストバンド型等のウェアラブルデバイスは目立たない形で身体へ装着できるため、ガンタイプの放射温度計などに比べて被検者側の心理的な負担も最小限に抑えることができる。
 同システムを利用することで、周囲に配慮しながらの別室誘導等、感染抑止のための措置がとりやすくなることから、検疫担当者の感染リスクを軽減しながら、発熱が疑われる人物のオフィスビル・商業施設などへの侵入抑止に効果が見込まれる。

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