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近鉄ビルサービスがISO41001取得 国内2例目、世界でも8例目

2020.03.16 12:07

 近鉄ビルサービス(大阪市中央区)は、日本環境認証機構(JACO)においてファシリティマネジメントに関する国際規格ISO41001の認証を取得した。
 ファシリティとは、組織体が使用する施設(建物、学校、病院など)および利用する人の環境(執務空間・居住空間、地域環境など)を意味する。ファシリティマネジメントとは、ファシリティを経営戦略的視点から総合的かつ統括的に企画、管理、活用する経営活動である。ISO41001は、このファシリティマネジメントを適切に運用するためにまとめた国際規格であり、同社のISO41001認証取得は、日本国内で2例目、世界では8例目となる(日本環境認証機構調べ)。
 近年のビル経営を取り巻く環境は、「単なる所有」、「単なる管理」ではおさまらない。ビルオーナーのみならず、テナント従業員、来訪者、管理者等の全ての関係者の満足度を上げることで、資産価値を向上させるという考え方に変貌している。ビルオーナーにとっては、企業としての生産性向上だけではなく、環境配慮、働き方改革、近年頻発する激甚災害やパンデミックを引き起こす感染症などに対する防災・減災対策などが喫緊の課題。このような環境下において、ファシリティマネジメントの重要性が高まり、国際標準化機構(ISO)から2018年4月に国際規格ISO41001が発行された。
 同社は創業以来培ってきた高度な管理技術やノウハウ、今回認証を受けたISO41001に沿った業務プロセスによって、さらなる業務品質の向上を目指す。

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